借家の庭に名も知れぬ大木がある。
ある風の強い日から3日かけて枯れ葉が全て落ちた。葉っぱが枯れるのは、
葉に流す栄養を止めて木が
冬を越す準備をするものと思っていたが、
まったく予想が外れた。
木は3日後に白い新芽のようなものを出し、
その白い何かがすっかり落ちるのに
また3日ほどかかり、
そこから新しい葉っぱがはえてきた。
と同時に全ての枝に丸い実が驚くほど出現した。
自然の営みはもっとゆるやかに進むものと
思っていたが、裏切られた。
この木は驚きの生命力を持っていた。
エジプト産のモロヘイヤという植物もすごい。
お店で買ってくる野菜の種は値段によって
発芽率が違っている。
しかし、モロヘイヤは安い種でも100㌫発芽し、
ちょっと目を離すと花を咲かせ種をつける。
雑草よりも生命力が強いと感じさせるすごいやつだ。
かってな想像だが、人間が手をかけて
品種改良したものは原始的な生命力を
失ってしまったのだろうか。
近未来には野菜の改良より、
自然のままの草を食べられる人間になる
トレーニングが必要となるかも知れない。
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