〔心の深層レベル〕
私たちの顕在意識には、循環、呼吸、排泄という肉体の不随意運動をすべてコントロールしている自律神経系があります。と同時に、それはまた「戦うか逃げるかという反応」として知られる「生体反応」もコントロールしています。「生体反応」とは私たちが洞窟で暮らしていた祖先から引き継いだ自己防衛反応です。
原始人たちは、身の安全が脅かされたとき、その場にとどまって戦うか、逃げるかの二者択一を迫られました。
切迫した危険は、彼らの脳幹から自動的に、信号を発生させ、その信号は彼らの脊柱に沿って走る交感神経に伝わり、危険信号を受けるとアドレナリンというホルモンが分泌され、末端まで血液を送るよう刺激します。そのため彼らの腕や足はパワーをまし、あるいは逃亡を助けたわけです。
そして危険が去ると脊柱に沿って走るもう一方の副交感神経が鎮静効果のあるエンドルフィンというホルモンを分泌させ彼らの肉体を常の状態へと導きます。
私たち現代人の自律神経系も働きは同じです。
私たち現代人は、信じがたいほどに大久のための刺激を日常的に受けています。そのため、自律神経系は休みなく働き続けており、それが免疫力を低下させ病気になりやすくさせているのです。
あなたも「リラックスしなさい。そうすれば大丈夫」などと言われたことがあるでしょう。でも、恐れの根元に目をやり、そこから発生する反応を非活性化ことができないと、いくら意思の力を用いてもリラックスすることはできません。
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