〈人生で起こるさまざまな困難は、間違つた思いであったり、思いを実現する方法論が間違った結果です〉
潜在意識はあらゆることを可能にする万能の力をそなえている。これはまごうことなき真理です。とはいえ、潜在意識の力を働かせるときには一つだけ、心に留めおくべきことがあります。
潜在意識は、よい、悪いなどの価値判断をいつさい行わないということです。悪を思えば悪が、ネガテイブな思いを持てば、その思いがそのまま実現されてしまいます。思いが歪んでいれば歪んだ結果を、思いが汚れていれば、汚れた結果を現出します。
真の意味に立ち返れば、悪願望というものはもともと存在しません。人間社会ではしばしば悪が横行しますが、悪はほとんどが方法論の間違いです。欲しいものを手に入れるのに潜在意識に強く願えばいいものを、他の人から盗んでしまったり、最悪の場合は持ち主を傷つけたり、殺してしまうこともあり得ます。
潜在意識を思うときは、赤ん坊が欲しいものを手に入れる姿を思い描くと好いでしょう。
赤ん坊は、ミルクが欲しい場合も、汚れたオムツを替えてもらいたい場合も、それが善であるか、悪であるかなどにはいつさい考えずに、ただ、自分の願望だけを伝えてきます。
天真爛漫に願うことが悪であるはずがない、ということを示す例です。
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