〈まことの我は命そのもの〉
「我ありと、感ずる我は、仮の我。まことの我は、見えず、感ぜず」
これは日本の禅家の歌ですが、ヨーガの哲学のほうは、もう少し崩れた言い方をしています。
「我ありと思えるものは仮の姿、まことの我は命そのもの」と、ヨーガの哲学は言っている。
命そのものを働かせているものが自分なんだ。肉体が命そのものを働かせているんじやない。命そのものの力が肉体を生かしている。
〈心は要具である〉
心というものの実際の消息は、あくまでも人生を完全に生存生活させていくための用具であるから、絶対にこれに使われてはならない。
だからこそ、何はともあれ常に、人生に対する精神態度を徹底的に積極的にして、いかなる場合にもその精神態度が絶対的積極化という、尊厳なる状態に到達するよう心してその実践行に努力すべきである。
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