〈苔のかなしみ〉
わかってたまるか
わかってたまるか
足の下に踏まれて
ばかりいる雑草の
苦しみを
陽の当たるところに
出たことのない
苔のかなしみを
人里はなれた
谷間の白百合
の花は誰にも
見てもらえないのですが
少しのかけ引きもなく
精一杯の美しさで
咲いています
道は一本
単純でまっ直ぐがいい
何かを欲しがると
欲しがったところが
曲がる
道は一本
まっすぐがいい
楽:相田さんは自分自身を見つめる目と、
見られるものになり切って発する声を
もっているのですね。
まだ私には持てない境地です。
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