二宮尊徳の教え②

《水車の回り方こそ人道》
人道とは水車のようなものだな。
水車の下の半分は水の流れの方向に回り、

水を離れた上の部分は流れと

反対方向に回っていくようになっている。
水車が全部水中に没すれば‥

回らないで流されてしまう。

全部水から出てしまえば回るはずがない。
仏教の高僧のように世間を離れて欲を捨てた人は、

例えてみれば水車が水を離れたようなものだ。
また、教えを聞かず人としての義務も知らず、

私欲のみに執着する者は、

水車を全部水中に沈めたようなもので、

どちらも社会の役に立たないんだな。
だから人道というのは中庸を学ぶのだ。

水車の中庸とは、ほどよく水中に入れて

半分は流水にした方がいい、

半分は流水にさからって

動きが滞らないようにすることだ。
人の道もそのように、天理に従って種を蒔き、

天理に逆らって草を取る。

また、欲に従って家業に励み、

欲を制して社会の一員としての義務を

果たすようにしなければいけないんだよ。

いやされ本舗 楽人

自然豊かな沖縄本島北部。 本部町。 空・太陽・山・海。 癒やされるための空間がそこにはあります。